故人の公的な身分証明書(運転免許証、パスポート)などが手元にある場合、そのまま手元に置いたままでいいのでしょうか
亡くなられた方の運転免許証は、最寄りの警察署に返納します。
返納する義務はありませんが、盗まれて悪用されるリスクがあるので、どうしても返納が難しい場合を除いては、きちんと返納しましょう。
運転免許証の有効期限が残っている場合、返納すれば、更新時期に運転免許更新の通知が届きません。
最寄りの警察署
亡くなられた方のパスポートは、返納する義務があるので、きちんと返納しましょう。
盗まれたパスポートが外国人の手に渡り、不正な出入国に使用された事例があります。
日本のパスポートは、国際的な信用度が高く利用価値が高いので、犯罪に巻き込まれないためにきちんと返納しましょう。
最寄りのパスポートセンター
※故人の住所地の市区町村役場の窓口で返納が可能な場合があるので、パスポートセンターが遠方の場合は、窓口で返納が可能かどうかを確認してみましょう。
死亡届を市区町村役場に提出すると、マイナンバーは失効するのでマイナンバー廃止の手続きを取る必要はありません。
亡くなられた方のマイナンバーカードや通知カードは、保険金等の受取で必要になる場合があるので、相続手続きが終わるまで手元で保管しましょう。
マイナンバーカードや通知カードは、返納義務がないので、相続手続きが終わったら、12桁の個人番号が分からないようにシュレッダーなどを利用して破棄して問題ありません。
もし、破棄に不安があったり、抵抗がある場合は市区町村役場に返納しましょう。(ただし、一部の市区町村役場はマイナンバーカードや通知カードを回収していません)
死亡届を市区町村役場に提出すると、印鑑登録は自動的に廃止されるので、印鑑登録廃止申請の手続をする必要はありませんが、亡くなられた方の印鑑登録証(印鑑カード)は、印鑑登録をした市区町村役場に返納します。
印鑑登録をした市区町村役場
亡くなられた方の敬老パスは、市区町村役場に返納します。
チャージ残高の払戻手続は、自治体によって異なるので、返納前に市区町村役場に払戻方法、準備するものを確認します。
岡山市の場合は、岡山駅東口バス総合案内所で払戻手続きを行えば、その場で現金で返金されます。
その後にハレカハーフ(敬老パス)を岡山市役所の交通政策課に返納します。
仙台市の場合は、区役所で敬老乗車証の返納の際に払戻手続きを行えば、後日相続人の通帳に払戻されます。
敬老パスを発行した市区町村役場