登記事件処理中の不動産に登記申請はできるの?【岡山の司法書士が解説】
登記事件処理中は登記情報を取得できませんが、登記申請そのものは可能です。 ただし、処理中に申請しても 登記が早く完了するわけではありません。この点を正しく理解しておくことがとても大切です。
司法書士 錦織 祐貴
司法書士 錦織 祐貴

登記事件処理中の不動産に登記申請はできるの?【岡山の司法書士が解説】

 

インターネットで不動産の登記情報を取得しようとしたとき、「登記事件の処理中」 と表示されて登記情報を閲覧できないことがあります。

 

 

 

 

ある不動産についてなんらかの登記申請がされると、その不動産についてロックがされ、登記情報を取得できなくなります。

 

登記が完了し、ロックが解除されるまでは、登記情報を確認することはできません。

登記事件処理中でも登記申請できる?【結論:申請自体は可能】

結論として、登記事件の処理中であっても、登記申請をすることは可能です。

 

「ロックされているから登記申請できない」ということはなく、法務局で通常どおり受付してもらえます。

 

ただし、ここで誤解しやすいポイントがあります。
登記事の件処理中に、登記申請しても、後から申請した登記を早く処理してくれるわけではありません。

 

法務局では、登記申請を受け付けた順番に処理します。

  1. 先に受け付けた登記申請
  2. そのあとに受け付けた登記申請

という流れです。

 

そのため、先に受け付けた登記申請が完了するまでは、後から申請された登記は処理をしてもらえません。

 

つまり、「登記事件の処理中に申請しても、登記事件の処理が終わってから申請しても、登記が完了するまでの全体的な時間は変わりません

 

だったら「登記申請はゆっくりでいいのでは?」と思うかもしれませんが、ここには大事なポイントがいくつかあります。

 

長くなりそうなので、その点は次回以降の記事で詳しく書こうと思います。